ソルト焼入れ(ズブ焼)とは?
Salt quenching
ソルト焼入れ(中性塩浴炉焼入れ)とは「ズブ焼き」と称され、構造用炭素鋼、炭素工具鋼、軸受鋼、構造用合金鋼、高速度工具鋼、ステンレス鋼、ばね鋼、等あらゆる鋼の部品の焼入れができます。 焼入れ方法は、Ac3変態点+30~50℃に加熱しMs点(Ar”点)直上の塩浴(マルクエンチ:Marquench)で焼入をし、部品、製品の内外が同一温度になるまで恒温保持し、その後、空冷し、Ar”変態を徐々に起こさせ組織はマルテンサイトとなり、焼入れした部品は変形も少なく、靱性に富み精密機械部品、各種金型等には最適です。
ソルト焼入れ(ズブ焼)の特長
- 塩浴で安定した温度管理のもとマルクエンチ冷却剤で冷却するため
部品の変形、焼割れ等が極力おさえることが出来る - ソルト液加熱のため、酸化や表面脱炭を防ぐことが出来る
- 均一な加熱冷却のため硬度のムラがなく、組織の安定化が図れる
- ソルト焼入は、高品質な熱処理が要求される部品に適している
- 極小ロット・短納期対応が可能