コイル作成
Coil Mailing
電磁誘導により製品を加熱する部品で、主に銅パイプを加工して製作されます。加熱装置にセットした時の製品との位置関係から外面用・内面用・平面用に大別されます。焼入れ箇所の輪郭とコイルの隙間、コイルの高さ・巻数により、加熱の効率が変化します。
コイル設計時には、これらの要素と加熱後の製品の冷却装置を、各製品の形状に合わせて考慮する必要がありますので、経験則が重要な役割を果たします。高周波熱処理においてコイルはノウハウの結集であり生命でもあります。
「複雑形状でも高精度な焼入れを実現」
複雑な形状の製品でも専用コイルを作成し、指示通りの焼入れを実現します。また、コイルは社内で作成しておりますので、短納期での処理が可能です。
次のような時には、コイル作成が必要な場合があります。
・段付きのシャフトの段に焼入れする時
・カムにツナギ無く焼入れする時 等
専用コイルはその製品だけしか処理できない為、お客様と当社との共有物になります。高周波のノウハウの集結です。
コイル作成のメリット
数か所に分かれる作業もワンショットコイルを作成すれば1度で処理することが可能になり、作業時間の短縮とコストの低減につながります。製品の硬化層パターンの均一性を得ることができます。
コイル作成事例
同じ製品を処理する場合でも使用するコイルによって、焼入れ結果は大きく変わります。直径差が10mmの段のある軸の外径を焼入れするような場合でも、専用コイルを使用することで、作業工程を減らしながら、安定してソフトゾーンのない焼入れが可能になります。